ペルー・ボリビア旅行記 -序章-
1. ペルーに行こうと思ったキッカケ
まず、ペルーに行こうと思ったキッカケ。
キッカケは栃木県の那須での出来事。
日本に住んでいた時の話。
友人の誕生日を祝うため那須のアルパカ牧場へ行った。
そこで人懐こく見つめながらゆっくり寄ってくる
本物のアルパカに完全にハートを掴まれた。
こんな感じに全員が人のほうを向いて、ゆっくり寄ってくる。かわいすぎる…
そして、そこで働いていたペルー人に出会う。名前はホルヘ。
上の写真の通り、アルパカ牧場訪問当日、那須には大雪が降っていた。そのため客も少なく、ホルヘも暇だったのか僕らを手厚く歓迎してくれ、アルパカやペルー、インカ文明についてすごく詳しく説明してくれた。
彼のインカ歴史・ペルーの名所の話が本当に面白くて、漠然としていた印象のペルーに具体的に興味を持ち始めた。
これがキッカケ。
あの時雪が降っていなかったら、ホルヘも忙しくて、ペルーに行こうとは思っていなかったかもしれない。
大げさだけど。
当時、今の奥さんとは結婚していなかったけど
「ペルーに行けるとしたら、新婚旅行名目で2週間くらい休めた時だね」
なんて話していた。
そして、タイへの転勤が決まり、結婚、引っ越し。それによってまた具体的に南米旅行の計画が進み始める。
2. 計画
新婚旅行をするにあたって、まずは長期休暇を取れるタイミングを調査。
ちょうど、タイは4月にソンクランというタイの旧正月があり、そこに加えて少しの休暇を取ればソンクランと合わせて2週間程度のまとまった休暇が取れる。
日本にもGWとお盆という長期休暇のチャンスがあるが、日本発の航空券やツアー料金が半端なく高くなるため、予算的にも厳しい。
2週間使えれば、ペルー周遊に加えてウユニ塩湖に行くことも可能だ。
4月はウユニの乾季に入っているが、まだギリギリ水が張っているポイントもあるとの情報もあった。
ということで、逆にタイに滞在していたおかげで、
- 予算的にも嬉しい
- ウユニの雨季
- 社会的にも比較的気兼ねのない12日間
という旅行計画を立てることができた。
元々奥さんが陽気なスペイン語圏を好んでいることも大きな後押しとなった。
3. 旅までの準備
移動手段・ホテル・観光の手配
まず、ペルーに行くにはどうするか?
それを探すことが始まりだった。
なにせ、タイとペルーは地球の反対側の関係にある。日本から行くよりも遠く、タイ法人のJTBやHISなどの旅行代理店ではツアーすら取り扱っていない。
そこで奥さんがネットから探し当てたのが、南米に拠点を持つ日本人の現地旅行代理店。
Only One Travel
※以下「OOT」と略
現地の旅行会社やフリーのガイドさんとのコネクションを多く持ち、それをアレンジしてプランを一貫提案してくれる、という会社。奥さん曰くネットで探しててビビッと来たらしい。
とりあえず問い合わせメールを送ったところ、早速返信が来た。リマ(ペルーの空港の場所)まで自力で来てくれれば、あとはフルアレンジするとのこと。
かなり親切丁寧な内容だった。ここで決めよう、ということに。
結果的にここがもう、大当たり。
OOTさんが手配してくれたほぼ全てに満点をつけさせていただきたい。
航空券の手配
リマに到着さえすれば、後はOOTさんがフルアレンジしてくれる。
新婚旅行ということで、プライベートツアーでアレンジするとのこと。お言葉に甘えて、現地の日程の骨組みはお任せすることに。
そうと決まれば、あとはどうやってバンコクからリマまで行くか?
最初はヨーロッパ経由でペルーに入り、あわよくば帰り道にイギリスとかアムステルダムでストップオーバー!…なんて考えていたが、予算優先で調査した結果、United Airでの一括手配が一番安かった。
UAはスターアライアンスグループ。僕らはANAマイレージ派なので、マイレージもガッポリ。
<決定経路>
バンコク→成田(ANAコードシェア)
成田→ヒューストン(United Air)
ヒューストン→リマ(United Air)
4. 要望
- 団体ツアーは避けたい
- 行きたいところはしっかりと。ガイドさんにケアしてもらいたい
- あまり詰め込まずにゆっくりする時間もほしい
- マチュピチュを観たい
- アルパカ/リャマに会いたい
- ウユニ塩湖で遊びたい
最初の問合せのタイミングではコレ以外何も決めておらず…
ほぼゼロの状態から2ヵ月以上かけて詳細を詰めて頂いた担当者様、本当に感謝。
旅行中に知ったことだが、1〜3月はウユニの雨季で、ハイシーズンらしい。
そんななかずっと相談に乗っていただき、本当にありがたかった。
最終的な日程は出発1週間前まで決まらなかった。(うちらがゴネてた)
僕らも「こんなギリギリで航空券とかホテルとか大丈夫なの?」と思っていたが、OOTさんも「ほんとにこの人達は行くんだろうか?」と心配していたであろう…
5. 予算の抑えどころ
- ホテルのランク
- ガイドさんの内容
- ディナーショーの有無
・ホテルのランク
最初にハネムーンであることを伝えてしまったため、初回提案時は4~5つ星を中心とした良いホテルをリストアップしていた。
だけど日程表をみたところ毎朝早いし、毎日観光でクタクタだろうし、ホテルでゆっくりする時間はない=風呂と寝るだけということで割り切り、ホテル代は削った。
「シャワーの水圧がよく、お湯が出るところであればOK」
という要望だけを伝え、後はOOTさんにお任せ。
「ここは5つ星のほうがいいです」というところ以外は3つ星をメインに取ってもらった。
結果、部屋は清潔で、風呂のお湯・水圧ともにほぼOK。立地的にも中心街にありながら静かで、便利なところをチョイスしてくれた。
団体ツアーの場合、大きいバスが入れるとか、大人数の予約が取れるとかの条件制限があり、ホテルを街外れに取られてしまうことが多いのだが、プライベートツアーだとコンパクトな立地の良いトコに泊まれるんだと思った。
・ガイドさんの内容
日本人ガイドを指定すると、料金が高くなる。
僕らは国際便飛行機には乗り慣れているため、チェックインや乗換えに付添いは心配ない。タイに住んで培った、ある程度のトラブルを想定内として消化できる精神的タフネスも身についている。
各地の歴史も詳細が知りたいわけではなく、全体の雰囲気が楽しみたいだけだったので、
「ここは付き添いいらない」
「ここはドライバーだけでOK」
「日本人じゃなくて良い」
とか、色々細かく要望を出した。
結果、9割方がドライバーのみ or 外国人ガイドさんの手配となった。
これがまた当たりで、各地のガイドさんのキャラクターが良い。全員に共通してノリが良く、かといって乗り出してくるタイプではなく距離感はもってくれる。ガイドのアドリブも効く。面倒見も良い。
お陰様で、素敵な旅になった。
旅行の良し悪しは、結局その地で出会う「人」が大きい割合を占めると思っている。
そこを押さえてくれている会社なんだろうなぁ、としみじみ。
・ディナーショーの有無
最初のスケジュールに組み込まれていたもの。
それが、アンデスの民族楽器コンサートと、地域料理のディナーショー。
値段の詳細は聞いてないけど、多分これがいい値段の気がする。
予算を削りたいのと、2人でゆっくりその土地土地の街のレストランにフラッと入って雰囲気を楽しみたかったのとで、ディナーショーは断った。
結果的に、毎晩早寝をしていたので、健康的にも助かった。21時〜22時には就寝するのが普通だった。恐らく不慣れな地域と酸素の薄さで、疲弊していたんだと思う。
フォルクローレや現地の料理を気軽に楽しむには、ディナーショーも一つの良い案とは思うが、結構そういうディナーショーで振る舞われる物って、味もムードも微妙なことが多い気がする。
6. 手配の流れ
人気のホテルやマチュピチュ関連のチケットなどは、ハイシーズンだと3ヶ月前くらいから押さえないといけないものもあるらしい。OOTさんが予め押さえていた枠を展開してくれたんだと思う。多謝。
自力で手配しようと思っている方は、気をつけたほうが良い。
さて、土台は揃った。あとは飛行機に乗るだけ!