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タイ生活備忘録/その他

ネパール旅行記 -トラブルで優しさに触れる-

ネパール人はモラリスト

自分、やってしまう

バンコク→カトマンズの移動が済み、プリペイドSIMを購入。
そのままポカラに向かうため、国内線の空港へ向かう。

国内線の空港は微妙に国際線と分かれており、徒歩で10分くらいかかる。
その微妙な距離間、道路の舗装もあまり良くないため、重たいスーツケースを引いて歩くのに絶妙にしんどい。

とりあえず無事に移動を終え、国内線のチェックインを済ませた。
手荷物検査を済ませて、搭乗までの時間つぶしのために、奥さんはiPadを手にした。
俺も読みかけのBREACHを片付けてしまおう、と、バックパックのポケットの中にあるiPadに手をかけた。

・・・すると、バックパックのポケット中の手は「スカッ」という擬態語で返した。
やってしまった。iPadが無い。
バンコク-カトマンズ間の飛行機に置き忘れてしまった。
一応何度もバックパックの中を確認するが、やっぱりない。

うーん、どうするか。
焦ってしまうものの、焦っても仕方がないので冷静になれと言い聞かせ、方法を探る。
奥さんはイヤホンを付けてiPadから流れる海外ドラマに夢中だ。
今のところ私がテンパっていることに気づいていない。

よし、奥さんに怒られる前に、色々片付けてしまおう。
というわけのわからない考えが頭をよぎった。

幸い、プリペイドSIMをゲットしているので、スマホでインターネットが使える。
スワンナプーム空港の遺失物窓口にLINE OUTで電話し(この類の通話機能、こういう時マジ便利ね)、問い合わせるも「それタイ航空に電話して」と言われ切られてしまう。

マズイ、なんとなくたらい回しにされそうな雰囲気だ・・・
そうこうしているうちに、ポカラ行きの搭乗が始まりそうだ。
こういうことは早く連絡して忘れ物を確保しないと、いろんな人が持ち帰ろうとすることをジャカルタで身を持って体験している。

ふと、この旅のカトマンズ-ポカラ間の航空券を購入したネパール現地旅行代理店を思い出した。
ここに問合せて、どうすればいいか聞くのが一番早いはずだ。

早速電話すると、日本語ができるネパール人が対応してくれた。
「アー、iPadですネ、いつの便でスカ?座席は?半券持っテマすか?」
「モウ、ポカラのフライトですよね?じゃぁ私が空港に問合せておきマス。ポカラについたらまた連絡してネ」

なんと心強い。そして手際が良い。
こういうトラブル時の頼りどころをを確保しておく目的でも、すべて自分で手配するのではなく、代理店を通して手配することもめちゃくちゃメリットあるな、と感じた瞬間だった。

その後、iPhoneを探すアプリでiPadを紛失モードにするよう設定。
やれることはやったので、あとは飛行機から持ち去られていないことを祈るしか無い。

だいぶ心も落ち着いたので奥さんに事の顛末を打ち上げ、呆れられたところで国内線に搭乗し、ポカラを目指した。

 

ポカラ到着

ポカラ空港に到着し、ホテルにチェックイン。
早速、気になっていたiPadの行方を確かめるため、代理店に電話。

「アー、ポカラ着キマシタカ?お疲れ様でシタ~」
「あーのね、iPadなんでスガ・・・」

ん?声のトーンが低い!!
もしや・・・
まぁ、海外で紛失するということはそういうことだ。

「アリました。もうタイ航空のオフィスに保管サレテマスよ」

もうネパール人超好き。優しい。
このエピソードのお陰で、ネパール既に赤丸急上昇状態。

旅行開始から10時間足らずで、既にネパール人に2回も助けられている。
iPadの回収・保管、空港への問合せ。
もう、感謝しか無い。

お陰様で、楽しく旅行を開始することができた。
また、ネパール人のモラルの高さや優しさにも触れることができ、結果的には良かったと思っている。


それにしても自分、こういうことをたまにスッとやり遂げる傾向があるのやめて欲しい。
Evernoteとか1Passwordとか、そういうものが入っているのでApple系のデバイスを落とすってマジ怖い。

ネパール人本当にありがとう。